2005.07.06

 一時期のクソ暑さは影を潜め、過ごしやすい日が続いています。少々夏ばてぎみの管理人にはありがたい気候です。

 今日のお客さんはヒヨドリさんです。冬はあんなに沢山いたのに、今は数える位しかいなくなりました。留まり鳥になろうと決意したヒヨドリはそんなに多くないようです。ところで留まり鳥になった彼らは繁殖をするのでしょうか?ヒヨドリの雛をみたことがないので是非見たいものです。

nikon D2X AF-S VR300 f2.8  TC17E II ISO200 RAW

 最近、オナガがやってくるようになり頻繁に姿を見かけます。とても臆病な鳥という印象があったのですが、そうでもないみたいです。特にカラスとは仲が悪いみたいで、カラスを見かけるとほとんど攻撃をしかけています。カラスに向かって飛んでいき、すれすれをかすめたり、足蹴りをしたり、羽パンチをしたり、2〜3羽がチームになり同時に攻撃したりと多彩な攻撃をします。たぶんこのあたりに巣を作っているのでしょう、取り敢えず事実関係を確認したいと思っています。

 「キョカキョク」のホトトギスさんは相変わらず姿を見ることは出来ません。鳴き声だけで我慢することにしましょう。

 カウンターが3万を超えてしまいました。皆様のご訪問に感謝致します。多くの方がこんな稚拙なサイトを訪問してくれることは、つまり鳥の写真を撮影する人が想像していたよりも多いということなのでしょうか。

 鳥が好きになって写真を撮る人、写真が好きで鳥を撮る人、単純に鳥を撮ることが好きな人、何が何でも鳥の写真を撮りたい人、いろいろいます。管理人は最初の部類に入ります。皆さんはどの部類でしょうか? とにかく、多くの方が自然に目を向けると言うことはとても良いことだとは思います。

 最近ヤンバルクイナが道路脇で餌付けをされたために交通事故にあった話を聞きました。他県から撮影に来た人に餌付けをされたみたいです。餌付けをした人はまんまんとヤンバルクイナを写真に納めウキウキと帰っていったことでしょう。後に残された鳥は、また餌をくれるものと思って道路を横断してしまうみたいです。あちこちで餌付けをして写真を撮る人の話をよく聞きます。安直な餌付けは多かれ少なかれ鳥さんの生態系を歪めてしまう恐れがあるようなので、出来るだけして欲しくありません。自然を相手に写真を撮るときは、自然をあるがままに受け入れて撮影をするのがカメラマンとしての最低限の礼儀だと思います。自然遺産の場所で撮影をしていて、あの木がジャマだから切ってしまおうとしているのと、何ら変わりはありません。

 撮影を始めた頃は出来るだけ大きく鳥を撮りたくて、忍び足でそばに寄ったり焦点距離を伸ばしたりしました。しかし、今はちょっと違った方向の写真が撮りたくなってきています。自然体の写真と表現したらいいのでしょうか、力が抜けた表現が出来れば良いなと思い始めました。自分が撮る写真の価値がいかほどの物か?まあそんなに価値があるとは思えません。ですので、せいぜい鳥さんと仲良くしながら写真を撮らせていただくスタイルを目標に続けていこうと思います。

 鳥の撮影に着ていく服と撮影の成果について・・・。よく鳥を驚かさないように地味な色とか迷彩服がよいとか言われますが、経験上あまり関係が無いように感じます。ブラインドに入れば話は別ですが、基本的に撮影をするときの姿勢が一番の問題だと思います。立って撮影をするよりも、座って撮影をしていた方が鳥さんは近くに寄っていきます。座って撮影をするよりは寝そべって撮影をする方が鳥は警戒しなくなります。鳥さんを大きく撮影をしたい方は、ためしに腹這いになって撮影をすす事をお勧めします。きっと最短撮影距離よりもそばに来てくれることでしょう。勿論よけいなおしゃべりや急な動きは禁物ですよ。

 湖で釣りをしていて良く経験することですが(ウエーダーといって、胸まである長靴を着て腰まで水につかって釣りをします)、釣り人の気配を消すと魚は足下までやって来てくれます。開高健が「一本の朽木になる」といっています。人の気配を消すことが出来たとき、人は自然と一体になれるのでしょう。つまり、人はもはや自然ではないことを雄弁に物語っています。このことを肝に銘じて野鳥撮影をしたいものです。

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